
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の公開決定を記念し、11月29日(土)に福岡・ららぽーと福岡にて小野賢章さん、上田麗奈さんが登壇する点灯式、トークショー&抽選会、2021年劇場公開の前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』舞台挨拶付き上映が実施された。
多くのファンと盛り上がった各イベントの模様をレポートでお届けします。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』舞台挨拶付き上映 in ガンダムシアター@福岡
最新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の2026年1月30日(金)公開を記念して、2021年公開の前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』舞台挨拶付き上映がららぽーと福岡で開催。ハサウェイ・ノア役の小野賢章、ギギ・アンダルシア役の上田麗奈は影ナレーションで劇中のセリフを生披露し、会場を沸かせながらの登場となった。
集まったファンに小野は「約5年ぶりの『閃光のハサウェイ』の舞台挨拶なので第1章のことはネタバレを気にせず話せます。」、上田「5年経った今だからこそ話せることっていうのもあるかも知れないです。」と話し、和やかなムードでイベントがスタート。お気に入りのシーンや、前作の思い出などのエピソードなどの話題で盛り上がる中、本作で感じてほしいことを聞かれると小野は「初めて観る方はガンダムマスターと一緒に行って、あの時のセリフはどういうことなの?と聞いてみてからもう一回観ると、すごく面白いと思います。歴史の1ページを見ているような気持ちになれるので、そこを感じてもらいたいです。」と語った。
更に最新作の見どころについて聞かれると、小野「第1章は各々が別行動をしていたが、今作は無事マフティーに合流出来たというところからはじまります。自分と向き合う時間が増えて、心情があらわになってくるところが今作の魅力だと思います。」とコメント。また、現在約600万回再生されている10月10日(金)に解禁された予告映像のギギのセリフ“ハサウェイ・ノア”について、絶賛の声が届いていることに触れられると上田は「ラストの“ハサウェイ・ノア”は一音一音確かめる、だけど転がしているイメージで演じました。」と演技を振り返るように語った。
最後に、公開を楽しみにしているファンに向けたメッセージとして上田は「点と点が繋がった感じがしました。ハサウェイに影響を受けた他のキャラクターたちの新しい顔を見ることが出来ると思います。人がどう変わっていくのか、本当に先が読めないです。ネタバレありで、みんなで考察する場があるとより楽しいと思います。もうすぐ公開となります。是非観に来てください。よろしくお願いいたします。」と挨拶し、小野は「ようやく皆さんに観ていただけるのが、僕自身も嬉しいし本当に楽しみにしています。ハサウェイの心情だったり、人間関係をとても丁寧に、リアルに描いていて、綺麗なところだけじゃなく人間の心の汚いところもしっかり描かれています。1月の公開を楽しみにしていただければと思います。よろしくお願いいたします。」と締めくくった。
実物大ν(ニュー)ガンダム立像 冬季限定25-26Ver.ライトアップ 点灯式/『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』トークショー&抽選会
ららぽーと福岡に展示された実物大νガンダム立像は、歴代の実物大ガンダム立像の中でも一番の高さ(最高部24.8m)を誇り、西日本地区初の設置として国内外のガンダムファンに人気を呼んでいる。2025年11月29日(土)から2026年3月13日(金)までの期間限定で、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケ―の魔女』をテーマに、オブジェやライトは主人公機のΞ(クスィー)ガンダムをイメージして冬季限定のライトアップを実施。「ニューガンダム」は英語のNEWではなく、ギリシャ文字の「ν(ニュー)」の文字が使用されており、その「νガンダム」を引き継ぐという意図で作られたのがギリシャ文字「ν」の次にあたる「Ξ(クスィー)」という名前を冠したガンダムである。このことが小野賢章演じるハサウェイ・ノアが乗るΞガンダムの由来となっている。
そんな由来のあるνガンダム立像を見上げながら小野は「(『閃光のハサウェイ』の)作中でも市街地戦でモビルスーツが戦っている中を市民達が逃げていく、というシーンがあるんですけど、これ(モビルスーツ)が戦っている中を逃げていくっていうのは…なんて無力なんだろうと思いますよね。」上田は「ペーネロペーだったらもっともっと大きいってことですよね……って考えると本当に怖いな。ギギの目線で見ると市街地戦での恐怖がよみがえってくる感じがして、あれだけ怖がってるギギの気持ちが分かる気がします。」とその大きさを実感し、第1章のシーンを振り返りながら語った。
トークショーでは、本作で苦労したことについて小野が「第1章の時は好青年を演じていることが多く、マフティー内での姿をあまり見せていなかったし、ギギの前では“ハサウェイ・ノア”だったので、その二つの顔の乖離があって苦労しました。『キルケーの魔女』では、ハサウェイの内面的な闇の部分が描かれるので、それをどう声にのせて表現するか、そこが苦労したポイントでした。」と答えた。また、「(村瀬修功)監督から“ハサウェイは、壊れている”と最初に言われたんですよね。なので、それをどう表現するかが課題でした。壊れていることを分かりやすく演技しようと思えば簡単にできるけど、もっとあれ? と言うような違和感を出していくことを心がけました。本作を観終わった後に、ああ…この人壊れているんだって思ってもらえるように演じました。」とコメント。
今作の『キルケーの魔女』で前作からの役作りに加わったことや演技について問われると小野は「マフティーに合流してからのハサウェイなので、第1章の時のハサウェイ・ノアの鎧を着ていた時より砕けた姿が見られると思います。」と答え、上田は「第1章のギギは万能感があったけど、本人が自覚してないところで心にモヤがかかっている部分があって、『キルケーの魔女』はそれが見えるのでとても普通の女の子に見える。台本を読んだ時に、ギギってこんな子だっけ?って。ギギが持ってる直感や、これがこうなんだって気付いてないけど気づいちゃった感覚。そういうのを大事にしたいなと思って演じました。」と話した。
点灯式は、小野と上田の「押しちゃいなよ、そんなボタンなんか」「なんとでもなるはずだ!」のセリフとともに、実物大νガンダム立像がライトアップ、集まった大勢のファンからは大きな拍手が起こった。
フィナーレの挨拶では、小野は「改めまして本日はどうもありがとうございます。1日を通して『ガンダム』の話をたくさんできて、いよいよ公開なんだということを実感できました。個人的にはお仕事で(地元の)福岡に戻って来られて嬉しかったです。いよいよ1月30日(金)より劇場公開が始まりますので皆さんぜひ劇場へお越しください。本日はありがとうございました。」上田「ようやくみなさんにお届けできるということで、イベントに出させていただけるのが嬉しいです。今日はららぽーとで色々と見学させていただき、『閃光のハサウェイ』だけでなく今までの『ガンダム』の歴史を感じられました。改めて繋いでいくことの大きさを感じて、背筋が伸びる思いです。『キルケーの魔女』が来年公開となりますので、ぜひ劇場でご覧いただければと思います。本日はありがとうございました。」とメッセージを贈り、客席から温かな拍手が送られる中、イベントは幕を閉じた。








